テセウスの船(忒修斯的船)
2024年7月20日、マーズ・コンサート2024・南昌公演で初公開。6枚目のアルバム「量的変化の臨界点(量变临界点)」に収録。
オフィシャル英語の曲名:Ship of theseus
テセウスの船はパラドックスの一つであり、テセウスのパラドックスとも呼ばれる。ある物体において、それを構成するパーツが全て置き換えられたとき、過去のそれと現在のそれは「同じそれ」だと言えるのか否か、という問題(同一性の問題)をさす。
この曲は華が最初から最後まで低音域で歌う唯一の曲。
アレンジにはポリフォニー(独立した複数の声部からなる音楽)が使われている。華は元々、男女デュエット曲にしたいと考えていたが、ふさわしい女性ボーカリストが見つからず断念して、代わりにポリフォニーを自分で録音したという。
視聴リンク
マーズ・コンサート2024 南昌公演
公式映像
ステージデザイン Ver.
歌詞和訳
詞:李灯 |
| 忒修斯的船 | テセウスの船 |
|---|---|
| 不必用束浪花 | 魚群の大仰な賛辞を |
| 掩饰鱼群夸诞的赞美 | 波の束で隠す必要はない |
| 风和蜜酿的酒 | 風と蜜で醸造された酒が |
| 塞满船舱 | 船倉を満たしている |
| 自由是结构 | 自由は構造そのもの |
| 而当船员学着赦免暗礁 | そのうち船員が暗礁を赦す術を覚え |
| 我学着拼凑 | 僕は継ぎ接ぎを学んでいる |
| 那艘新造的船 | その新たに組み立てられた船が |
| 仍旧是我吗 | 依然として僕なのか? |
| 它沉默不语啊 | それはただ黙っている |
| 时间之海 将我淹埋 | 時の海は僕を飲み込む |
| 从降生到残骸 | 誕生から残骸まで |
| 迎风而来 | 風に向かって来た |
| 摇曳或枯萎 | 揺らめきあるいは枯れゆき |
| 将命运之歌深埋 | 運命の歌を深く埋めた |
| (遗留潮汐的钟摆) | (潮汐の振り子を残して) |
| 更换灵魂再装载 | 魂を入れ替えて再び積み込む |
| (散落成)纤维 | (散らばって)繊維になる |
| 别听海鸥炫耀天空温驯 | 海鷗の「空は従順だ」と誇る声に 耳を傾けるな |
| 才扬起风暴 | 瞬く間に嵐が渦巻く |
| 偶遇裂缝造访船身摇晃 | 偶然に亀裂が訪れ船体が揺れ |
| 夜幕中祈祷 | 夜の闇に祈りを捧げる |
| 而帆赤裸相告漂流的人 | そして帆は漂流者に赤裸々に告げる |
| 这并非尽头 | ここが終わりではないと |
| 那艘斑驳的船 | あの斑だらけの船は |
| 已被谁遗忘 | 誰によって忘れ去られたのだろう |
| 你为何不作答 | 君はなぜ答えないのか |
| 时间之海 将我淹埋 | 時の海は僕を飲み込む |
| 从降生到残骸 | 誕生から残骸まで |
| 迎风而来 | 風に向かって来た |
| 摇曳或枯萎 | 揺らめきあるいは枯れゆき |
| 将命运之歌深埋 | 運命の歌を深く埋めた |
| (遗留潮汐的钟摆) | (潮汐の振り子を残して) |
| 更换灵魂再装载 | 魂を入れ替えて再び積み込む |
| (若无际)苍白 | (果てなき)蒼白が |
| 将我撕碎 | 僕を引き裂くなら |
| 由荒木变尘埃 | 荒れ木は塵へと変わる |
| 迎风而来 | 風に向かって来た |
| 又周而复始 | また何度も繰り返される |
| 将命运之歌深埋 | 運命の歌を深く埋めた |
| (遗留潮汐的钟摆) | (潮汐の振り子を残して) |
| 更换灵魂再装载 | 魂を入れ替えて再び積み込む |
| (下一次)名为 | (次回)その名前は |
