幻と現実(虚幻与现实)

幻と現実(虚幻与现实)

5枚目のアルバム「希忘Hope」に収録。
4月25日、マーズ・コンサート2023・杭州公演(4月9日)の公式映像がリリース。

1. 曲の資料

オフィシャル英語の曲名:Illusion And Reality

この曲について、華の説明:

「幻と現実」という曲は、実際には私のこのアルバムのまとめであり、初めてミュージカルの技法を使って創作する初めての試みでもあります。
この曲は内容が複雑なので、SNSの長文を1ヶ月前から整理し始め、途中で書いたり消したりして、今日この曲を発表するまで続けました。少し長いですが、興味のある方なら見て損はありませんよ。
全曲は「幻さ」と「現実」の2つの感覚の間を行き来しており、段落のテーマは主に3つに分かれています。
第1部分:歌詞は最初から「あの優しさが偽物ではない」までです。ここでは自身の一人称の視点から、成長過程で教え込まれることにより、世界に対して理解と不理解が混在する自己矛盾の状態が生じるようになったことを描いています。人が迷いに陥ると、自分の生活とどのように対話すべきか分からず、どのような顔つき、表情、言葉で異なるタイプの人々に対応すべきかも分からないから、一人でいる時にこの矛盾した感情を解決する方法を考え始めます。
音楽的には、最初の低音ベースとハーモニーが同時に現れ、同時に停止するところから、その後一人のドライ音が際立つまで、「幻さ」と「現実」の間を繰り返し切り替えるこの感覚を強調するためです。それに、後の独唱に突然ハーモニーが加わられて、まるで自分で考えている時に、偶には、頭の中にたくさんの慰める声が突然現れたり消えたりする感覚のようです。
第2部分:中段のロック大合唱の部分なら、ちょっと複雑なので音楽と内容を組み合わせて話したいです。まずここでは二人称つまり他人の視点で、多くの人があなたに話しかけている感覚です。前節の最後の「偽物ではない」の「偽」から、ボーカルが正常から徐々にディストーションになって、そして「現実」が来ることを知らせるためのサイレンも鳴り響いた。でもボーカルのディストーションエフェクトは実際にバーチャルなもので、これが一体「現実」か「幻さ」かを強調するためです。全体的な意味は、多くの人々が彼ら自身の道徳基準であなたを評価してリクエストしていますが、実際には彼ら自身も多分それら基準を満たすことができません。そのため、音楽的には、この部分のドラムは千軍万馬奔腾してくるような感覚があって、そして大合唱で表現したいのは多くの人があなたに駆け寄って、この世界は実際にはこのようなものであり、このようなものであるべき、このようなものでなければならないと口出することです。この大合唱の部分、私がどのように録音するかについて長い間悩んでいました。なぜなら、私は行軍のような感覚が欲しかったです。最初は合唱団を招待してベルカントで録音するつもりでしたが、後はあることに思いついた。以前の多くの戦歌が歌を学んだことのない人が士気を高めるために歌ったもので、彼らは標準的な発声方法で歌えませんが、ベルカントの真似をして歌うことができて、自由に聞こえる上に気勢もより強く感じられます。こんなベルカントっぽくてベルカントではない歌い方の程合いを把握し難いですから、後に私がプロデューサーと何度も話し合った結局、私は自らこの大合唱をレコーディングするしかないということになりました。それは、どのような声が最適な効果を出るのは、私だけが知っていますから。この大合唱の勢いを歌い出せるために、私は自分のボーカルを変えておそらく100トラック超の音声データを収録。そのため、正義が降りてくるような気持ちに聞こえます。
第3部分:最後に静かな段落に戻って、この部分は再び一人称の視点に切り返えました。大体に、これらすべてに対して自己消化を始めて、徐々に矛盾を解消して良いことと悪いことを全部受け入れて、前進し続ける経験について語れています。途中で挫折に遭遇して迷い始めて救われたいと思うことがあるかもしれませんが、人生はそういう繰り返すプロセスです。心の中で積極的に受け入れる意欲さえあれば、ちゃんと生きていけます。
だから多くの場合、あなたが真実だと思っていることは幻いだと現実に教われて、あなたが幻いと思っていることは、現実によって上手く偽装されてしまいます。そのため人々は常に答えを見つけることができません。私も同じです。今でも人生の答えが何かわかりません。私も何度も悩みます。これはおそらく私の将来の常態になるかもしれませんが、それでも良いことと悪いことを受け入れることを学ぶために努力します。
多くの人々は道徳を利用して他人を縛り付け、道徳の高地からあれこれ口出しすることに熱心しています。あなたの不正を発見すると群がって駆けつけて、あなたの命綱を掴んだように攻撃して誹謗し始めます。彼らは正義ですか?彼らは確かに正義を代表しますが、正義を借りてあなたを攻撃するこの人々は、自分自身の生活がもっとめっちゃくちゃとしているかもしれません。だから時々あなたは迷いに陥って、人生に疑問を持ち始めて、退縮して逃げ出す始めます。もしすべての人が他人を要求すると同時にも、身をもって範を示すことができるなら、この社会はもっと良いサイクルになるかもしれません。
私たちは高等教育を通じて無知を消し去ることができましたが、善良さを得るために一生の閲歴を支払う必要があるかもしれません。私たち一人一人が、自己審査と、善良な方法で他人に接することを、生活の中で学び続けることができるよう、願っています。


2. 視聴リンク

マーズ・コンサート2023 公式映像


3. 歌詞和訳

詞:呂易秋
曲:華晨宇
アレンジャー:華晨宇、鄭楠
虚幻与现实 幻と現実
做讨厌潮汐的稚童 潮汐を嫌う稚児になり
祈祷月球失踪 月の失踪を祈る
昼夜辗转到失重 寝返り打って無重力になり
床垫塌陷成黑洞 マットレスがブラックホールに崩壊し
一望无际多迷人 果てしなくてなんと美しい
在粉墨自我的时空 自己美化の時空で
赤裸才更庄重 裸身こそが荘厳だと
但世界一派从容 然し世界は泰然自若
浓妆艳抹是天生 厚化粧は生来の本性
也许不止一个人 複数人がいるのかも
高尚 高潔から
到卑劣地伪装 卑劣な偽装へ
再坦然地接受 平然と受容するまで
多少人曾幻想被拯救 救済を夢見る者はどれだけだろう
疯长 暴長する
在华丽的梦乡 絢爛たる夢郷で
但无眠的时候 でも眠れぬ時
徒留一个空洞在胸口 ただ虚ろな穴を胸に残る
梦会枯 毕竟夜有尽头 夢は枯れる 結局夜にも終わりはある
醒来后开怀享受腐朽 目覚めた後 腐朽を楽しく満喫する
每天都有个我化作乌有 毎日 一人の僕が烏有に帰し
提醒着 那些洗礼 那几句问候 あの洗礼 あの挨拶 あの優しさが
那份温柔 没作伪 偽物でないと 僕に思い出させる
看 这里鲜花盛开
草木从不会枯萎
見よ ここには花咲き乱れ
草木は永遠に枯れない
看 不如赠你几朵遮一遮丑陋 見よ 君に醜さを隠す花束をあげたらどう?
从来没有 この桃源に
任何蛮荒之地 能与这桃源媲美 比肩する蛮地は全くない
也绝不存在满身泥泞 仓皇的野兽 泥まみれで慌ただしい獣も決して存在せず
多少人都 たくさんの人は
生来纯洁完美 心底从不染漆黑 生まれながら純粋で 穢れなき心を持つから
才成为光芒四射真挚的歌手 真に輝く真摯な歌手になれる
就算没有 たとえ誰も
任何人能看清那株灿烂的花蕊 あの燦然たる蕊を見えねど
也应该放声歌颂赞美鲜红的玫瑰 声を張り上げて真紅の薔薇を謳えるべきだ
梦未枯 就算夜有尽头 夢は未だ枯れず たとえ夜が終わろうと
醒来后开怀享受所有 目覚めた後 すべてを楽しく満喫する
那坚守某一刻化作乌有 あの固執が いつの間にか烏有に帰しても
却还有那些洗礼 那几句问候 あの洗礼 あの挨拶
那份温柔 あの優しさが
将某个我拯救 どある僕を救う

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